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設置目的、設置場所に応じた防犯カメラの選び方

ノイズのない映像で
ライブ監視したい!
HD-SDI/EX-SDI 防犯カメラ
カメラ1台で遠隔監視
録画再生をしたい!
ネットワーク(IP)カメラ
既設のシステムを活かしながら
高解像度化を図りたい!
HD-TVI/AHD防犯カメラ
既設の古い録画装置に
接続できる防犯カメラを探している
CVBS対応防犯カメラ

防犯カメラの信号は大きく分けて2種類!

 

デジタル信号方式とアナログ信号方式があります。


デジタル信号方式とアナログ信号方式の違いとは? デジタル信号方式の防犯カメラは、イメージセンサーやDPSチップを経由してデジタル信号化した映像データを対応の専用DVRやモニターへ伝送します。
HD-SDI 信号はフルハイビジョン映像を無圧縮でデジタル信号で伝送するため画質はアナログ信号よりも優れている点が特長です。ただし100m以上の長距離配線を行う場合には中継機器が必要な場合があります。
また、同軸ケーブルを使用して配線を行う HD-SDI /EX-SDI 防犯カメラ と、LANケーブルを使用する ネットワークカメラ (IPカメラ) の2種類に分かれます。
HD-SDI 防犯カメラ は最大解像度 2MP※(1080p)、 EX-SDI 防犯カメラ は最大解像度 4MPに対応、 ネットワークカメラ (IPカメラ) は最大解像度 4K8MP)まで対応しています。
※MP=メガピクセル

HD-SDI/EX-SDI 防犯カメラの詳細はこちらから ネットワークカメラの詳細はこちらから
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デジタル信号方式とアナログ信号方式の違いとは? アナログ信号方式の防犯カメラは、デジタル映像を一旦アナログ信号に変換して伝送を行い、受信側の録画装置で再びデジタル信号に復号を行います。従来のアナログ防犯カメラは CVBS信号 が主流でしたが、より高解像度の映像に対応した信号形式 (AHD/HD-TVI/HDCVI) がリリースされています。
CVBS対応防犯カメラ は最大解像度 960H(960×480) まで対応していましたが、アナログハイビジョン規格となる AHD 対応防犯カメラ/HD-TVI 対応防犯カメラ /HDCVI 対応防犯カメラ は、現在最大解像度 4K(8MP) まで対応しています。
既設のケーブルを活用することが可能長距離配線 にも向いていますが、一方で配線距離に従って映像信号が減衰※し、画質が低下するという特性があります。
※映像信号の減衰による画質低下はありますが、デジタル信号と違い推奨配線距離を越えても、突然映らなくなるという事はありません。

AHD 防犯カメラの詳細はこちらから HD-TVI 防犯カメラの詳細はこちらから CVBS 防犯カメラの詳細はこちらから

ポイント 2つの信号方式から防犯カメラを選ぶポイントは、
①推奨配線距離内であれば、画質の高いデジタル信号方式
②既設の同軸ケーブルも利用できる。互換性・柔軟性の高いアナログ信号方式
となります。

HD-SDI/EX-SDI対応防犯カメラ

 

無圧縮の映像信号伝送が特徴のデジタル方式をさらに改良


HD-SDIイメージ HD-SDI 信号 は、主に放送用のデジタルハイビジョン映像を伝送するために採用され、解像度ごとに SMPTE 292M など国際規格が定められた標準的な信号方式です。HD-SDI 方式を採用した防犯カメラは、非圧縮の映像データを伝送することにより高画質を実現し、遅延のない映像は 高解像度でのライブ監視 に適しています。
反面、高いデータ転送量により高周波タイプの高価な同軸ケーブルが必要となり、防犯カメラとしては導入コストと配線距離(5C-FBケーブルで最大100m)という点がネックとなります。 HD-SDI 防犯カメラ は解像度 720p/1080pと、ごく1部の防犯カメラで1080i 出力に対応しています。また、1080p/60fps の映像出力の 3G-SDI 対応防犯カメラ もあります。
また、HD-SDI 防犯カメラ の映像を録画するためにはデジタル信号対応の HD-SDI 対応デジタルレコーダー が必要となります。録画装置を介さずモニターにライブ監視映像を映したい場合は、 HD-SDI 対応HDMIコンバーター を使用します。

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EX-SDI

EX-SDI信号 は韓国のEYENIX社が開発したHD-SDIの拡張規格です。Visually Lossless Codecという圧縮技術で、見た目には分からないレベルの圧縮をほぼリアルタイムに行い、HD-SDI 防犯カメラ の特性である高画質と即時性を損なうことなく 最大400mの配線距離(5C-FB)を実現 しました。対応解像度は 4MP 、さらに 4K(8MP) に対応した高解像度と称した EX-SDI 防犯カメラ も存在しているようですが、生成解像度はリアルでない場合があるので注意が必要です。
しかしながら、映像を再生するには EX-SDI 対応デジタルレコーダー などEX-SDI信号対応の機器が必要となり、HD-SDI 防犯カメラ に比べて汎用性はやや劣ります。


ポイント 2つの信号方式から防犯カメラを選ぶポイントは、
①HD-SDI:汎用性の高い信号方式で幅広い対応機器を使用できる
②EX-SDI:防犯カメラ用途としては長距離配線と高解像度を満たすことできる
となります。

ネットワーク(IP)カメラ

 

カメラと録画機能を兼ね備えた高機能防犯カメラ


ネットワークカメライメージ ネットワークカメラ (IPカメラ) は、監視映像の撮影を行いながら同時に映像データの圧縮を行い、ネットワークを使用して映像データの配信を行います。サーバー機能を搭載 し、NVRなど他の装置を使用することなくネットワーク上での遠隔監視を実現しています。対応解像度も、最大 4K/30fps 出力まで向上しています。
SDカードスロットを内蔵し短期間の録画に対応。長時間録画を行う場合は 専用のNVR (ネットワークカメラビデオレコーダー)ONVIF対応の デジタルビデオレコーダー を接続することができます。
※ネットワークカメラ・NVRともにONVIFに対応していても、ONVIF Plofileが一致している必要があります。専用NVRと比べた場合、遠隔操作に対応している機能が限定的となります。
また、POE対応機種であれば電源の供給を POEスイッチングハブ から直接受電することができ、ツイストペアケーブルによる配線となるので配管を通しての施工も同軸ケーブルに比べて比較的簡単に施工することが可能です。
半面、カメラ内でエンコード(映像データの圧縮作業)を行うため完全なリアルタイム監視とはならない点(映像遅延)と、同一LAN内に設置された台数が増えたり、ネットワークカメラからの映像出力が高解像度になるほどトラフィック(ネットワーク内の渋滞による映像の遅延や切断につながります。)が高くなるのがデメリットですが、ネットワークカメラ(IPカメラ) 自体の処理能力向上と、これまで主流の H.264からさらに進化を遂げた H.265+ 圧縮方式を採用した ネットワークカメラ がリリースされるなど新技術の採用で徐々に改善されてきています。

ポイント ネットワーク(IP)カメラを選ぶポイントは、
①単体でもライブ監視、遠隔監視、録画再生が可能のマルチ機能を実現
②LANケーブル一本で電源も供給(※要PoE対応)することが出来るので施工費を軽減
することが可能です。

 

HD-TVI/AHD/HD-CVI対応防犯カメラ

 

既設の監視システムを活用しながら高解像度映像を実現


アナログHDイメージ アナログハイビジョン方式は、アナログ信号の伝送方式で従来のコンポジット方式から飛躍的な高解像度の映像を実現しました。 720p/1080p という解像度を皮切りに、ここ数年で一気に 4K 解像度のカメラまでもがリリースされています。
既設の同軸ケーブルと互換性が高く、専用の録画機もコンポジット信号と下位互換性を保っているため、導入コストを抑えて増設することができます。 ワンケーブル監視カメラ もリリースされており、低コスト・ハイパフォーマンスのシステムを構築することができます。
しかしながらアナログ信号の特性として、長距離配線を可能としながらも配線距離に従って映像信号が減衰し、画質が落ちていくというデメリットがあります。また、複数のベンダーが複数の規格で防犯カメラや録画機を供給しているため、特に高解像度化が進むにつれて、解像度およびフレームレートの相違による互換性の問題が起こりやすくなっています。
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HD-TVIイメージ HD-TVI信号 はアメリカのTechpoint社が開発したアナログハイビジョン技術です。中国のHIKVISION社が採用している規格として知られています。 720p/1080p 解像度はもとより、最大 4K 解像度に対応した防犯カメラがリリースされています。最大 5MP 解像度対応の HD-TVI ワンケーブル防犯カメラ では、同軸ケーブルにデータを重畳し、防犯カメラの遠隔操作を行う UTC機能 も搭載しています。 HD-TVI 対応防犯カメラ のライブ監視や録画再生を行うには、 HD-TVI 対応デジタルレコーダーHDMI コンバーター が必要となります。
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HD-TVIイメージ AHD信号 は韓国のNext Chip社が開発したアナログハイビジョン技術です。早くより規格をライセンスフリーとしたことにより、 AHD 防犯カメラ 日本国内では最も古くから普及している信号方式 となっています。
AHD信号方式も 2MP/5MP のみならず、最大解像度 4K 対応のカメラがリリースされていますが 4K解像度で録画を行う際の性能がまだまだ充分ではないため 、録画フレーム数を重要としない限定的なシーンでの利用にとどまっています。最大 5MPb解像度に対応した AHD ワンケーブル防犯カメラ では、同軸ケーブルにデータを重畳し、防犯カメラの遠隔操作を行う UTC機能 も搭載されています。 AHD対応防犯カメラの映像を録画するには AHD 対応録画装置 が必要となりますが、AHD1.0対応の古い録画機は解像度720pの AHD防犯カメラ にしか対応していない場合がありますので、防犯カメラの増設・買い替え時には注意が必要です。
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HDCVIイメージ HDCVI 信号 は中国のDahua社が開発したアナログハイビジョン技術です。この規格は 2MP まではライセンスが他社にも供与されていましたが、 4MP 以上の高解像度カメラおよび録画装置については、現在のところDahua社の製品のみリリースされています。HDCVI信号方式も、最大 4K 解像度対応の防犯カメラが発売されています。

ポイント

アナログハイビジョン信号方式を選ぶポイントは、
①HD-TVI:より高解像度対応の防犯カメラシステムを導入したい
②AHD:導入コストの削減と既設AHDシステムとの親和性
となりますが、最近ではHDCVIも含め、複数のアナログHD信号に対応した防犯カメラ、およびデジタルレコーダーが主流となっています。
2018年頃からNDAA(米国国防権限法)により、中国監視カメラメーカーのHIKVISION社とDahua社が規制されたことで、日本国内の主要な企業や個人ユーザーでも同社製の製品の導入を見送る動きが拡がってきています。また昨今でもコンシューマー向けに格安な価格で販売されている ネットワークカメラ、および Wifi ワイヤレスカメラ や IoT などの無線機器の利用に対する危険性が問われてきています。NDAA(米国国防権限法)に準拠している機器は利用者の安全面での一つの指標となります。当ショップでは導入時の選択肢のポイントとしてNDAAに準拠した機器の情報提供に引き続き努めて参りたいと存じます。


 

CVBS(コンポジット映像)対応防犯カメラ

 

既設の防犯システムの標準信号方式


CVBSイメージ CVBS(コンポジット映像信号) 方式は、カラーテレビの映像方式として長く使われてきました。 CVBS 対応防犯カメラ の解像度は、CIF4CIFからD1960H と進化を遂げ、それにつれて防犯カメラ搭載センサーの総画素数も、27万画素 から 41万画素 52万画素 と次第に向上していきました。
しかしながら公共放送のデジタル化に伴い、CVBS方式は2014年以降シェアを縮小しており、アナログ防犯カメラの分野でもアナログHDへ急速に置き換わっている現状です。
既設のシステムと親和性が高いため、アナログHD 対応防犯カメラ もCVBS信号に下位互換性を持っている製品が多く、増設・買い替えに当たってはコストを抑制しながらシームレスに高解像度映像へ乗り換えていくことが可能です。また、録画に際しても アナログHD 対応デジタルレコーダー が CVBS信号 との下位互換性を有しています。

ポイント CVBS方式の防犯カメラは依然として稼働中のシステムも多いですが、買い換え、あるいは新規購入にあたっても製品ラインナップが縮小傾向にあり、アナログHD方式やデジタル信号方式のカメラに置き換わっていく方向にあります。